棒グラフってどういう時に使えばいいの?
縦棒グラフと横棒グラフはどっちを使えばいいの?
という方向けの記事です。
この記事を読むと、棒グラフの特徴や効果的な使い方がわかります。
- 棒グラフは「量」を比較したい場合に使用するグラフ
- 棒グラフは「大きい順に並べる」「項目の順番に意味を持たせる」のどちらかで作成すると良い
- 時系列データは基本的に折れ線グラフを使った方が良い(例外あり)
- 縦棒グラフと横棒グラフで迷ったら基本は「縦棒グラフ」を使った方が無難
基本的ですが意外と奥が深い棒グラフ!
使い方をしっかりマスターしましょう!
【棒グラフ】グラフの種類と使い分けを解説
棒グラフは「量」を表したい場合に使用するグラフ
棒グラフは「量」を表したい場合に使用するグラフです。
売上や、ヒストグラムなど、量の大小関係を表すために利用されます。
高さで比較する「縦棒グラフ」
横の長さで比較する「横棒グラフ」があります。
それぞれの使い方と注意点について解説します。
縦棒グラフの使い方
一般的な棒グラフといえば、この「縦棒グラフ」です。
- 今年度と昨年度の売り上げはどちらが多いか
- 若年層とそれ以外でどちらの会員数が多いか
…といったように、2つ、または複数の項目を並べて直感的に比較することができます。
縦棒グラフでは、項目の「高さ」を見て比較をします。
縦棒グラフの活用例①:大きい順に並べる
棒グラフは大きく2つの使い方があります。
一つ目は「大きい順に並べる」という活用法です。
大きい順に並べることで、大小の比較が行いやすくなります。
シンプルに「〇〇が一番多い」「上位3位はこの順になっている」「最下位は△△」などのメッセージを使いたい場合は、大きさの順で並べてあげることで伝わりやすくなります。
一番メジャーな使い方ですので押さえておきましょう!
縦棒グラフの活用例②:並び順に意味を持たせる
もう一つは、項目の並び順に意味を持たせる方法です。
ヒストグラムのように、「年代順」に並べてあげたり、「都道府県を北から順に並べてあげる」ように、項目を一体の規則に従って並べてグラフを表現する作り方です。
項目の順番を固定することで、高低差がバラバラになり、大きさの順番自体はわかりづらくなりますが、
- 「若年層に人気がある」「北の地方のほうが参加者が多い」などの全体傾向が把握しやすい
- 項目が多くても「沖縄県は南だから右のほうの数値を見ればよいな」など検索性に優れる
などといった特徴が伝わりやすくなるメリットがあります。
どちらの方式でグラフを作成すべきかしっかり意識しましょう!
縦棒グラフの注意点①:時系列を見る場合は折れ線グラフのほうが見やすい
縦棒グラフは基本のグラフとして汎用的に使える便利なグラフではありますが、用途によっては別のグラフのほうがわかりやすい場合があります。
例えば時系列データ。
日別の売上データの推移なども、縦棒グラフで表現することもできます。
しかし時系列データの推移や、傾向を把握したい場合は折れ線グラフの方がわかりやすいです。
時系列で推移を見たい場合は、折れ線グラフを使用しましょう。
ただし、時系列は折れ線!と考えすぎると、「年度売上の比較」のようなデータも折れ線グラフで表現したくなりますが、このような場合は年度単位での比較を行うことが主軸になりますので、棒グラフの方が適しています。
何を表現したいのかをしっかり考えてグラフを選択しましょう!
縦棒グラフの注意点②:基準は0から始める
もう一つの注意点は、グラフの基準点は0から始めることです。
上記は同じデータを基準点を100で作成したグラフ(左)と、基準点0で作成したグラフ(右)です。
実際の数値上は差はほとんどないのですが、基準を0から始めないと極端な差がついているように見えてしまいます。
差分を大げさに見せるミスリードを狙う場合に使われる手法ですが、不誠実かつ分かりづらくなるので、基本は0からスタートでグラフを作ることが重要です。
(デフォルトでは基準は0になってるはずですけどね…)
縦棒グラフの注意点③:3Dグラフは使わない
なんとなく見た目がかっこよく(?)見えるのでついつい使いたくなってしまう3Dグラフですが、これはお勧めしません。
縦棒グラフは、グラフの高さを比較するグラフになりますが、立体化してしまうことで俯瞰視点になり高さがわかりづらくなってしまうからです。
わざとわかりづらくして、ごまかしたいのでないかと邪推されてしまう場合もありますので、グラフは基本的に2Dで作成しましょう。
横棒グラフの使い方
一方、横の長さで量を比較できる「横棒グラフ」があります。
字のごとく、横にグラフが伸びている棒グラフになります。
基本的には縦棒グラフと同じように使えるのですが、棒グラフは基本的には縦棒グラフでことが足りてしまいます。
では、どのような場合に横棒グラフが活用できるのでしょうか?
解説していきます!
横棒グラフ活用例①:資料上に横長のスペースがない場合
それは「ダッシュボードなどで横長のスペースがない」場合です。
複数グラフを資料上横に並べる必要がある場合、項目数が多い縦棒グラフは、どうしても横幅が出てしまうため難しくなります。
その場合は、横棒グラフを活用することで項目数の多いグラフの場合でも資料上に収めやすくなります。
ただし、基本的に資料はワンスライド・ワンメッセージが良いので、複数のグラフを1枚の紙面上にまとめるのはお勧めできません。
「ダッシュボードにグラフを収める」ぐらいが良いです。
横棒グラフ活用例②:項目名が長い場合
横棒グラフが活用できる例2つ目は、アンケート結果など「項目名が長い場合」です。
項目名が長い縦棒グラフは、表示上収まりが悪い場合がありますので、その場合は横棒グラフが活躍します。
横棒グラフの注意点①:データは大きい順に並べないと見づらい
横棒グラフは、一番上の項目から大きい順(降順)に並べてあげないと非常に見づらいです。
理由を細かく解説している書籍などは見たことがありませんが、直感的に高低が比較できる「高さ」を比べる縦棒グラフに対して、横棒グラフは「長さ」の比較になるため、左右に視線が振れると差が読みづらく直感的にわかりづらいのではないかと思われます。
横棒グラフを使う場合は、降順になるように意識しましょう!
横棒グラフの注意点②:時系列のデータには不向き
先ほどの降順データにしないと見づらいに関係してきますが、転じて、年度の比較のような場合は横棒グラフよりも縦棒グラフのほうが見やすいです。
年度の売上データなどは特にデータが降順に並ぶわけではありませんので、極力、縦棒グラフを使いましょう。
やっぱり横棒グラフは見やすさの観点で利用シーンが難しいですね。
棒グラフの使い方まとめ
棒グラフは最も基本的なグラフですが、正しく情報を伝えるためには意外に考えなければいけないことが多いです。
あまり考えずに使っていた、という方も多いかもしれませんが、意識してグラフを使い分けることでより伝わりやすいグラフを作ることができるはずです。
データ分析では、まずは基本の棒グラフ! しっかり使えるようにしていきましょう!
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