上司から「1スライド・1メッセージ」と言われたけど、実はよくわからない…!
「1スライド・1メッセージ」とは言うけど、それより1枚に情報を盛り込んで枚数を少なくした方が伝わりやすいのでは?
…という方向けの記事です。
プレゼン資料を作るにあたり、誰もが一度は言われたことがある「1スライド・1メッセージ」
でも実際「どこが良いのかわからない…」「いまいち納得できない…」という方も多いでしょう。
この記事を読むと、わかりやすいプレゼン資料を作るために必要な「1スライド・1メッセージ」の使い方、考え方がわかります。
【プレゼン資料】なぜ「1スライド・1メッセージ」が重要か、理由と使い方を解説!
「1スライド・1メッセージ」は、必要な要素だけを集約して掲載するスライド作成方法
「1スライド・1メッセージ」とは、1枚のスライドには2つ以上のメッセージを盛り込まず、1つのメッセージのみを記載する、という方法です。
プレゼン資料を作っていると、アレもコレもと盛り込みたくなりますよね。
つい、1枚のスライドにA4用紙一枚分の情報を盛り込んでしまいがちです。
スライドに情報を入れ込みたくなる気持ちを、ぐっ…と我慢して、1つのスライドに、1つのメッセージだけに絞ってあげるのが「1スライド・1メッセージ」という手法です。
例えば、こんなスライドがあったとして
現在弊社の売上は昨年と比較し全社的に下がっているが、店舗別の売上を分析したところ、特に店舗Aの売上がが減少している。商品別売り上げの推移から分析した結果、新商品の売れ行きが悪いことが主な原因と考えられる。
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新商品の売れ行き改善のために、告知強化を行うべきである
コレをこんな感じに分割するイメージです。
全体売り上げは前年比で●%低下している
店舗別売上をみると、店舗Aが特に下がっている
店舗Aでは新商品の売り上げが他店に比べて低い
新商品の告知強化を行いましょう!
何故このようにした方が良いのかメリットについて解説します。
1スライド・1メッセージの3つのメリット
1スライド・1メッセージが重要な理由は、大きく3つです。
- メッセージが明確になりわかりやすくなる
- 視覚的インパクトが強まり印象に残りやすくなる
- 論理的で分かりやすいストーリーが作れる
メリット①:メッセージが明確になり、分かりやすくなる
1枚のスライド内のメッセージを一つに絞ってあげることで、メッセージが明確になり、伝わりやすくなります。
逆に、複数のメッセージをひとつのスライドに詰め込んでしまった場合、聞いている側は情報の整理が難しくなり、どの情報が重要かがわからなくなってしまいます。
一枚のスライドに色々記載がある方がまとまっていて分かりやすいのでは?
という声も聞こえそうですが…これは違います。
プレゼンの場合はスライド1枚で内容を話すぎると、冗長になってしまうことで内容が分かり辛くなりますし、情報量が多いと、聞いている側が記憶しなければいけない内容が多すぎて、スライドが変わった瞬間に情報が抜けおちてしまう…ということが発生します。
スライドに書いたし、説明もしたはずなのに、プレゼンの最後になぜか質問されてしまうのはコレが原因です。
ポイントとなるメッセージを、1枚1枚相手に理解しながら聞いてもらったほうが、プレゼンとしては聞きやすいのです。
メリット②:視覚的インパクトが強まり、印象に残りやすくなる
一枚のスライドに、一つのメッセージのみを記載することで、それぞれのスライドの視覚的インパクトが強まり、印象に残りやすくなります。
情報を詰め込んだスライドでは、見ている側は複数の情報を一度に読み解く必要があり、情報の理解や記憶が遅くなりがちです。
逆に1枚のスライドに対して一つの情報にした場合は、スライドごとに順番に理解させることができるので、プレゼンがわかりやすくなります。
プレゼンの場合は手持ちの印刷された資料とは異なり、画面がどんどん切り替わってていくので、一つのスライドで記憶する情報が増えた場合、あとから思い出すことが非常に難しくなります。
ひとつひとつ、聞き手に順番に理解させていくと、記憶にも定着しやすくなり、途中で話の内容が分からなくなることが少なくなります。
また、1枚のスライドに情報を詰め込みすぎると、対応するグラフや表、画像などを追加するスペースがなくなってしまいます。
結果、見えないぐらい小さいグラフを記載して「見え辛くすみません」なんて謝ることになるのです。
メッセージとグラフは大きく表示して分かりやすくしましょう!
メリット③:論理破綻していないプレゼン資料が作成できる
1スライド・1メッセージの手法では、メインメッセージが一つになるので、そのメッセージをスライドごとにつなげて読んでいくと、必然的に一つのストーリーが出来上がるハズです。
例えば…
こんな感じで、メッセージだけでもストーリーがつながります。
これが
- 全体売り上げが前年比で下がっている
- 店舗別にみると店舗Aが特に下がっている
- 新商品の告知強化を行いましょう!
このようになっていた場合、違和感がありますよね。
②と③の間に論理の飛躍があるのです!
この場合、何故新商品の告知強化を行うのかを補足するページが必要になりますので、修正するとこんな感じです。
- 全体売り上げが前年比で下がっている
- 店舗別にみると店舗Aが特に下がっている
- 店舗Aでは新商品の売り上げが他店に比べて低い
- 新商品の告知強化を行いましょう!
このように、メッセージを一つにすることで論理的に矛盾のないストーリーを組むことが出来るようになります。
メインメッセージを繋げて読んでいった時に
- あれ?なんかうまく繋がっていないな?
- なんか話が飛んだ気がする…
…と感じた箇所は、高確率で論理が破綻していたり、飛躍してしまっていたりします。
アレも言いたい、コレも言いたいと詰め込んだ結果、いつの間にか論理が破綻してしまうことはよくあります。
この話がないと話がうまく繋がらないから、データを追加しよう…と言った修正も行いやすくなります。
本人がうまく説明できないものを、聞いている側が理解出来るはずもありません。
プレゼンテーションが論理的な流れを持って進んでいると、聴衆はメッセージを理解しやすくなり、プレゼンテーションの納得感も高まりますので、1スライド・1メッセージで流れをしっかり作ってあげることが重要になります。
まとめ:1スライド・1メッセージを使いこなして分かりやすいプレゼン資料を作ろう!
1スライド・1メッセージの手法は、効果的なプレゼンテーション資料の作成において重要な役割を果たします。
- メッセージが明確になりわかりやすくなる
- 視覚的インパクトが強まり印象に残りやすくなる
- 論理的で分かりやすいストーリーが作れる
等々、1スライド・1メッセージを駆使することで、魅力的で分かりやすいプレゼン資料を作成することができます。
次回のプレゼンテーション資料作成時には、ぜひワンスライドワンメッセージの手法を取り入れてみてください!
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